お盆に海に入ってはいけないは迷信なのか?理由はクラゲの発生?波の強さ?

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「お盆に海に入ってはいけない」と聞いたことはありませんか?
聞いたことはあっても、お休みがお盆しかなくてそこしか行けないという場合もありますよね。
ただの迷信なら良いのですが、なにか理由があるのでしょうか?


お子さんを連れて行く場合、理由があるなら怖いですよね。
お盆に海に入ってはいけないと言われる理由をご紹介します。

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目次

お盆に海に入ってはいけないは迷信?

お盆に地獄の釜が開くイメージ

「お盆に海に入ってはいけない」というのは昔から言われていることです。
「地獄の釜が開く」からなんだそうです。

閻魔大王と鬼たちが仕事を休んで、地獄の釜の蓋を開けっぱなしにすることを言います。
この地獄の休日が、旧暦7月1日、今の暦でちょうどお盆の8月16日頃に当たります。


開いた地獄の釜からはたくさんの精霊がこの世に戻ってくると言われています。
地獄の釜は海にあると考えられているため、お盆に海に入ると地獄に連れていかれると信じられるようになりました。

ですがもともとは「お盆の時期は地獄も休みなんだから人間も休みましょう」という意味でもあるようで、お盆には霊がうろつきやすいという意味の言葉ではなかったようですよ。


また、「お盆に海に入ると足を引っ張られる」とも言われますよね。
地域によっては「ご先祖様は海から帰ってくる」という言い伝えがあるように、水場は幽霊に近づきやすい場所だと考えられてきました。
なので、お盆に川や海へ近づくと霊に足を引っ張られあの世へ引きずり込まれる、という説が今日まで言い伝えとして残っているようですよ。

信じるも信じないも自由ですが、昔の人はこういったことを言って、お盆の海から人を遠ざけました。
そうしなければいけない理由とはなんだったのでしょうか?

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お盆に海に入ってはいけない理由はクラゲ?

お盆に海に入ってはいけないと言われる理由の1つにクラゲがあります。
クラゲは1年中生息しているのですが、ちょうどお盆やお盆明けの時期がクラゲの生育が進む時期と重なります。

お盆は大人の成体となり毒針を持ったクラゲが多い時期になるため、海に入らない方が良いとされているんですよ!
お盆前の時期にも成長途中のクラゲは存在していますが、毒針のない幼生なのでクラゲ被害を受けることは稀です。


日本近海には200~250種ほどのクラゲが生息しています。

水温20~30度くらいで最も活発に活動するので、空梅雨だったり、夏の高温、日照りが続くとクラゲが大量発生します。
猛暑日が続く場合、海水の温度が上昇し、クラゲの育成に適した条件になるので、年によってはクラゲの発生が早くなったり遅くなったりします。お盆前でもクラゲには注意しましょうね。


クラゲに刺されると痛みやパニックで溺れたり、心臓麻痺を起こして死に至るケースもあります。
子どもは何事にも興味深々なので、海に浮かぶクラゲに自分から近づいてしまうかもしれません。
お子さんを連れて海に行く場合は、特に注意してあげましょうね。

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お盆に海に入ってはいけない理由は波?

クラゲの他にも、海に入ってはいけないと言われる理由があります。
それは「波」です!

晩夏にあたる「夏の土用」の時期に発生する大波のことを「土用波」と言います。
土用波は遠洋に存在する台風の影響で発生します。
土用波は沖にあるときは目立たないのですが、海水浴場などのような遠浅の海岸に入ってくると突然波が高くなります

突然やってくる予想できない高波にさらわれることがあり、注意が必要です。
お盆の時期は台風が多く発生する時期なので土用波も多く発生し、思わぬ事故に繋がる恐れがあるため海に入ってはいけないと言われています。


また、お盆のころ、15日あたりは月と地球の位置関係でちょうど大潮になることも関係します。
大潮とは海面が一番高い状態の「満潮」と一番低い状態の「干潮」の差が大きい状態のことです。
潮の満ち引きがいつもより速く大きいので注意が必要です。

お盆の時期の海は、こういった理由から思わぬ事故に繋がる可能性が高いので、「入ってはいけない」と言われるようになったんですね。お子さんを連れて海に行く場合は特に、お盆の時期を避けるのが賢明かもしれませんね。

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さいごに

お盆に海に行ってはいけない理由は迷信だけではありませんでした。
行くも行かないも自己判断ですが、危険な理由がきちんとあることを念頭に置いておきましょうね。
波が高いときなどは、お盆でなくても海に入るのはやめて、安全に楽しんでくださいね!


お盆の言い伝えについては、以下の記事でも少しご紹介していますよ。
ご先祖様の魂が帰ってくる、といった言い伝えと、それを迎える準備についてご説明しています。

お盆に提灯を飾る意味って?誰が買う?いつから飾る?

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