東京の平年の冬の寒さと降雪傾向
東京の冬は平年、それほど厳しい寒さに見舞われることはありません。1月平均気温は5度前後で、日中は10度前後まで上がることも珍しくありません。一方で夜間は氷点下まで下がり、気温の日較差が大きいのが特徴です。雪に関しても、東京の平年の積雪は数センチ程度が関の山で、大雪になることは稀です。1月中旬から2月上旬にかけてが、雪の降る確率が最も高い時期です。しかし近年の気候変動の影響もあり、平年よりも気温が低めに推移する傾向にあります。それに伴い、降雪量も増加する傾向にあるのが実情です。
特に2018年2月には、10年ぶりの大雪に見舞われ、関東地方を中心に大きな影響が出ました。交通機関の乱れや、積雪による事故などが多発し、社会的にも大きな問題となりました。このように、東京の冬は確実に寒さが増しており、大雪の可能性も高まってきていると言えるでしょう。
今年の異例の大雪が予想される理由
東京の冬が確実に寒さを増しており、大雪の可能性も高まってきているという中、今シーズンの冬の気象予想は例年と大きく異なっています。気象庁によると、今冬の気温は平年より低めに推移する可能性が高いとのこと。さらに、日本海側を中心に大雪に見舞われる可能性も指摘されています。その理由としては、主に2つの要因が考えられます。
1つ目は、北極海の海氷面積の減少です。近年、地球温暖化の影響で北極海の海氷が減少傾向にあります。この影響で、寒気の南下が助長され、日本の冬の寒さが増していると考えられています。
2つ目は、成層圏の状況です。成層圏では通常、偏西風が西から東に向かって吹いていますが、時に反転して東から西に向かうこともあります。この現象を成層圏突然昇温と呼びますが、今冬はこの現象が観測されており、大規模な寒気の南下をもたらす可能性があるのです。
これらの要因から、気象庁は今冬の日本海側を中心とした大雪に警鐘を鳴らしているのです。
実際、既に12月に入って間もない時期から、日本海側を中心に大雪に見舞われています。
特に、新潟県の一部では1メートルを超える積雪を記録するなど、まさに大雪と呼ぶに相応しい状況となっています。
そして、この大雪は今後さらに東京にも及ぶ可能性が高いとされており、気象予報では20cm以上の積雪も予想されています。
最後に
東京の冬の大雪は本当に到来するのでしょうか。気象庁の予想は例年とは大きく異なり、驚きを持って受け止められています。一時的な冷え込みで雪が降ったとしても、すぐに溶けてしまう可能性が高いでしょう。しかし、20cm以上の積雪となれば、交通機関の乱れや事故、ライフラインの遮断など、深刻な事態にもなりかねません。
住民の皆さんは、自治体の発表する最新の気象情報に十分注意を払い、早めの行動を心がける必要があります。特に高齢者や体調不良の方、外出の多い人は十分な対策が求められます。
今後の気象の推移を注視しつつ、自身の安全確保にも努めていきましょう。ただし、実際に大雪となっても、お互いに助け合いながら乗り越えていけると信じています。
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