俳句は季語や季題をいれて作る、五七五からなる短い詩ですよね。
今は伊藤園のお~いお茶の俳句を目にする機会があるくらいで、普段の生活で俳句に触れ合う機会はほとんどありません。
ただ、小学生の子供がいると、長期休みの宿題で俳句が出たりするんですよね。
俳句の書き方、作り方のコツや川柳との違い、季語について調べてみましたのでご紹介いたします。
俳句と川柳の違い
まず俳句と川柳の違いからご紹介します。
俳句も川柳も五七五からなる短い詩であることに違いはありません。
ただし、
俳句にはいろいろなルールがあります。季語をいいれる、「や」「かな」「けり」などの切れ字をいれる、です。
季語については、1つの句に1つと決まっていて、2つの季語を入れるのは、季重なりと呼びます。逆に季語が入っていないのは無季と呼びます。
17音より多くなってしまう字余りや、17音より少ない字足らずも、基本的には避けるべきものになっていますが、それでも有名な詩人でも字余り、字足らずの作品はありますので、絶対というわけではありません。
ルールが多い俳句ですが、形を守って面白くない詩を作るよりは、基本的なルールを守りつつ、自分の感じた世界を表現するほうが大事ですね。
また俳句は文語表現、川柳は口語表現であることも特徴のひとつです。
さらに、内容は俳句は自然を対象にするのが俳句で、人の気持ち、思いや、自分に起きたこと、などを詩にする、自由で題材の制約がないのが川柳になります。
とはいえ、
両者の違いはあいまいで、同じ五七五で作りますし、作り手次第、受け取り方次第なところがあり、きっぱり線引きするのは難しいです。
俳句の秋の季語
俳句に必要な季語ですが、秋の季語について調べてみました。
まず秋という漢字が入っているものを例に出します。
そのものずばり、秋も秋の季語ですし、秋の朝、秋の暮、秋の昼、秋の夜、秋の宵のように、時間帯を表現する季語もあります。
また、秋の雨、秋時雨、秋の嵐、秋の星、秋の夕焼、秋晴、秋の虹などのように、天気を表現する季語もあります。
情景を思い浮かべ、秋の川、秋の空、秋の田、秋の野、秋の日、秋祭、秋の海など、場所、、景色とあわせた季語もあります。
続いて、秋という字が入っていない秋の季語です。
植物に関する秋の季語は、紅葉、黄葉、照葉、朝顔、無花果、桃、柿、林檎、菊、かぼちゃ、梨などがあります。
そして、秋の生活に関する季語は、夜学、栗飯、冬支度、鳴子、夜なべ、月見などがあります。
季語は誰かが決めている、というわけではないようです。
今は時代にあったもの、外来語、カタカナの語句も季語に取り入れてられています。
俳句の冬の季語
つづいて、冬の季語について調べてみました。
まず冬という漢字が入っているものを例に出します。
時間帯を表現する季語には、冬の朝、冬の月、冬の星などがあります。
天気を表現する季語には、冬晴、冬の空、冬の雲、冬の雷、冬の雨などがあります。
情景を思い浮かべ、場所、景色とあわせた季語には、冬の川 冬の海 冬の波、冬の山などがあります。
続いて、冬という字が入っていない冬の季語です。
冬の寒さを表現する季語には、寒し、冷たし、凍る、霧氷、雨氷、初霜、霜、寒の水、寒潮、霜柱、初氷、氷、氷柱などがあります。
植物に関する冬の季語は、寒梅、冬桜、冬薔薇、寒椿、白菜、葱、大根などがあります。
そして、冬の生活に関する季語は、酉の市、熊手、除夜の鐘、餅、囲炉裡、暖房、手袋、着ぶくれ、重ね着、冬眠などがあります。
さいごに
俳句と川柳の違いから、俳句のルールである季語の秋と冬の季語をご紹介しました。
子供の冬休みに俳句を作るという宿題が出ましたら、机に向き合って作るのではなく、まずは一緒に散歩や買い物に行きましょう。
俳句として読みたい風景を探して、その情景にあった季語を見つけてから、俳句を作るとうまくいきますよ。
五七五の短い詩の世界を親子で楽しみましょう。
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