7月の行事と言えば七夕。
幼稚園や保育園では七夕の行事が行われるところも多いですよね。
子どもは「なんで?」「どうして?」が多くて困ってしまうことも…。
そうなる前に七夕の由来を確認しておきましょう!
404 NOT FOUND | 社畜の徒然日記 | 生活の悩みについて調べた備忘録
毎年質問箱に投稿されることの多い『生活の悩み・質問』の中から自分が気になった項目について調査し、備忘録として書きつづっていきます。
七夕の由来 はじまりは?
七夕は「たなばた」と呼ぶのが一般的ですが、「しちせき」と読むこともあります。
季節の節目などを祝う行事として行われている五節句にも数えられる、
毎年7月7日に行われる節句です。
五節句とは、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、
七夕(7月7日)、重陽(9月9日)のことです。
上巳の節句、端午の節句は七夕同様、幼稚園・保育園でも馴染みのある節句ですよね。
七夕と言えば「織姫彦星伝説」が思い浮かぶ方が多いと思いますが、
七夕の由来には実は3つの行事があります!
1つ目は、日本古来の禊の行事「棚機(たなばた)」 。
秋の豊作を祈願したり、人のけがれを祓ったりする行事のことで、
乙女が清らかな川のほとりの建物にこもって、神様のために着物を織って棚に供え、
秋の豊作を祈ったり、人々のけがれを祓っていました。
この乙女を「棚機女(たなばため)」、織り機を「棚機(たなばた)」と呼んでいました。
この行事が7月7日の夜に行われるようになり、
「七夕」を「たなばた」と当て字で読む由来となりました。
2つ目は、みなさんもご存知の「織姫彦星伝説」。
古代中国では、琴座のベガという織女星は裁縫の仕事の星、
鷲座のアルタイルという牽牛星は農業の仕事の星とされていました。
この2つの星の間には、天の川と呼ばれる小さく輝く星が無数に存在しており、
2つの星を隔てているように見えます。
2つの星が旧暦の7月7日ごろ(現在の8月7日ごろ)に最も輝くことから、
2つの星がお互いを求めているように見える事をもとに、七夕のお話が作られました。
3つ目は、中国古来の行事である「乞巧奠(きこうでん)」 。
裁縫の仕事の星、ベガ、織女星にあやかって、裁縫や機織りの上達を祈っていた風習で、
こちらも古代中国において7月7日に行なわれていました。
裁縫の上達を願う女性たちが、庭で針に5色の糸を通し、
酒肴や瓜などを祭壇に供えて、裁縫・機織りの上達を祈願しました。
現在では芸事や書道などの上達を祈る行事に発展し、続いています。
このように、日本古来の行事と中国から伝わった行事が合わさり、
平安時代から宮中行事として七夕行事が行われるようになりました。
どの由来にも7月7日が深く関わっているんですね!
七夕の由来となった伝説って?
「織姫彦星伝説」は有名ですが、どんなお話かご存知ですか?
なんとなくは分かるけど、詳しくは…という方も多いですよね。
子どもたちの興味が引けるお話なので、おさらいしておきましょう!
毎日織物をし、美しい布を織り上げて父を喜ばせていた織姫に、
織姫の父親である天の神様は、年頃になった織姫の結婚相手を見つけようと探していました。
そこへ働き者の牛使い、彦星を探し当て、織姫に引き合わせました。
2人はすぐに仲良くなり、結婚して楽しく幸せな生活を送るようになりました。
しかし、結婚してからというもの、2人は遊んでばかりで
全く仕事をしようとしなくなってしまいます。
怠慢で遊びほうけてばかりいる姿に怒った天の神様は、
天の川を隔てて2人を離れ離れにして暮らすようにしてしまいました。
あまりにも悲しみに明け暮れる織姫と彦星を気の毒に思った天の神様は、
ちゃんと仕事に励むことを条件に、1年の間で7月7日の夜だけは
2人が再会することを許しました。
2人は1年に1度会える日を楽しみに、再び仕事に励むようになりました。
というのが織姫と彦星のお話です。
雨が降ると川の水かさが増して川を渡ることができず、2人は会えない…
ということはなく、どこからかカササギという鳥の群れがやってきて、
天の川の中に翼をつらねて橋となり、ふたりを会わせてくれるそうですよ。
子どもたちに一生懸命働く大切さを教える、良い教訓になりますね!
七夕の由来 願い事をするのはどうして?
七夕には願い事をしますよね。
どうしてかご存知ですか?
先ほど3つ目の由来にあげた、中国古来の行事「乞巧奠」 が
七夕に願い事をする由来になっています。
古代中国で織姫にあやかって裁縫の上達を祈願していたのが日本に伝わり、
芸事の上達を祈願して願い事を書くという風習は、
男性も女性も行われるように変化しました。
特に、寺子屋という場所で字の基本的な読み書きやそろばん等を
教えてもらうようになった子どもたちの間で、
七夕になると、「今よりも自分の読み書きが上手くなりますように」と
短冊に願い事を書くことが主流になったそうですよ!
これが時代の流れとともに、短冊に願い事を書き、
星に祈るという風習に変わりました。
裁縫の上達祈願から芸事の上達祈願へ変わり、
芸事の上達に限られていた願い事が、時代とともに、願い事ならなんでも良い
という風潮に変わったんですね。
まとめ
いかがでしたか?
七夕の由来は1つではありません。
子どもたちにわかりやすく伝えて、楽しい七夕行事にしてくださいね!
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