
熱中症の予防には塩分補給? 水分取るだけじゃダメなんです!
熱中症予防には、塩分補給が大切だと思っていませんか?
もちろん塩分補給が必要な場合もあります。
大量に汗をかいている場合は、水分ともに塩分(ナトリウム)も体から排出されます。
激しいスポーツや屋外での作業で大量に汗をかいた際、塩分を摂らずに多量の水分摂取をすると、低ナトリウム血症を引き起こしてしまいます。
大量に水を飲んでも、塩分が排出されているため、体液濃度が薄まってしまうんですね。
さらに体液濃度を正常に戻そうとして、体は余計に汗や尿で水分を排出してしまい、知らないうちに脱水症状が進行します。
これを防ぐために一般的に、水分と塩分などの電解質を一緒に摂取することが推奨されています。
ですが、やみくもに塩分を取りながら水分を取れば良いというものではありません!
少量の汗の場合は水分が99%であり、ほとんど塩分は排出されていません。
あまり汗をかいていないのに塩分補給をすると、塩分過多になる恐れがあるので、生活習慣や体調、予定に合わせて塩分と水分の摂取を考えるようにしましょうね。
大量に汗をかかない場合は、普段の食事で摂る塩分で十分ですのでご注意くださいね。


熱中症予防に良い食べ物は? お手軽に摂取するなら梅干しが一番か
熱中症予防に良い食べ物はいくつかあります。 食生活の中に取り入れてみてくださいね。- ①梅干し
1番に思い浮かべるのは梅干しですよね。 梅干しに含まれる「クエン酸」は酸味の成分で、優れた疲労回復効果が期待でき、熱中症対策に良い栄養素なんです。 梅干しの塩分も熱中症予防には良いですが、摂りすぎはよくないので1日1~2個までにしましょうね。 また、梅干しを食べる際には水分も一緒に摂るようにしてくださいね。
- ②ジャガイモ
ジャガイモは熱中症予防に良いカリウムの含有量が大変豊富です。 カリウムは体の水分調整に関係することから、不足すると脱水症状に直結するので、熱中症予防にはカリウムを摂取することも大事なんですよ! ビタミンB1が豊富であることもメリットのひとつです。 ビタミンB1は食欲不振や疲労の回復に良いとされ、夏バテ予防に役立つんですよ!
- ③ナッツなどの種実類
ナッツのほかに、アーモンド、栗、ぎんなんなども良いです。 こちらもカリウムが含まれるのでおすすめです。 おやつ感覚で手軽に食べられるのも良いですよね!
- ④豚肉
豚肉は牛肉の約10倍もビタミンB1を含みます。 タンパク質もしっかり補うことができるので、体作りと疲労回復の両面から優れた食材で、夏バテや熱中症の予防効果が期待できます。
- ⑤味噌汁
熱中症を予防する際にポイントとなるナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラル成分がたくさん摂取できます。 毎朝一杯のお味噌汁を飲むと良いですよ。
熱中症予防には果物が最適? 夏の風物詩であるスイカが良い!
もっと簡単に生活に取り入れられるものに果物があります。 甘い果物で熱中症予防ができればうれしいですよね。 果物は水分が豊富で食べやすく、糖分が豊富です。 糖分を摂ることで水分・塩分の吸収率が上がるので、熱中症予防に良いんですね。 また、南国で育つ果物の多くは体温を下げるので、熱中症予防におすすめです。 いくつかご紹介しますね。- ①スイカ
汗をかくことで失われるミネラルが豊富に含まれ、カリウム摂取にも役立ちます。 9割以上が水分なので、水分補給の点からも優れているんですよ! スイカに塩をかけて食べる方も多いと思いますが、これも熱中症対策の点からはとてもメリットがあります。 汗で塩分を排出すると、水分を取りたくなくなったり、尿の量が増えてより脱水症状が進む恐れがあります。 塩をかけたスイカは、水分、カリウム、ナトリウムを補給でき、熱中症予防に最適ですよ!
- ②桃
桃の甘い成分は果糖と呼ばれるものです。 果糖は体内ですぐにエネルギー源となります。 即効性が高いので、暑さによる疲労がたまっているときやバテているときに食べると良いですよ。
- ③バナナ
水分量はほかの果物に比べて多くありませんが、カリウムを多く含んでいるのでおすすめです。
さいごに
いかがでしたか? 塩分の補給も大切なのですが、あまり摂りすぎてはいけません。 しっかり食事を摂り体力をつけることが大事なので、熱中症予防ができる食べ物を取り入れて、日々の食事に気をつけてみてくださいね。 ちなみに夏に食べることの多いウナギは、熱中症や夏バテには効果的な食べ物なんですよ。 うなぎをホイホイと毎日のように食べることは難しいかもしれませんが、夏を健康的に過ごすための手段として頭の隅に置いておくのも良いでしょう。


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